ダース・ワインスタインの魔の手から、「Fanboys(ファンボーイズ)」を守れ?!
立ち上がる『スター・ウォーズ』ファン!
「Fanboys(ファンボーイズ)」は当初、2007年8月17日に公開されることになっていた。しかし、制作資金が得られたため追加撮影を行うことに。出演者が集まれるのは2007年9月のみだったため、公開日は2008年1月に変更された。
ところが、結局追加撮影が2007年11~12月までに行うことが出来なかったので、公開は再び延期に。
1月14日、The CineManiacは、「ガンにかかった余命わずかな友人のために、『エピソード1』を見せようとする」というあらすじをなくし、代わりに品のないギャグが大量投入されるように映画が編集されていると報じた。配給元のワインスタイン・カンパニーが編集権を駆使して内容を変えようとしたのだ。
「Fanboys(ファンボーイズ)」は、『スター・ウォーズ』ファン仲間の1人が末期ガンという設定で、彼に『エピソード1』を見せてあげようとする仲間たちの友情が主軸にあるヒューマン・コメディだ。
しかし、主にティーン層向けに売るために「ガンとの闘病とか辛気くさいのは削除だ!」ということで、ガンの話は不要とワインスタイン側は考えたのだ。
ワインスタイン・カンパニーのハーヴェイ・ワインスタインは、「ハーヴェイ・シザーハンズ」と言われるほど買い付けた映画を編集しようとすることで有名である。 |
こうした作品のテーマの改変に対し、『スター・ウォーズ』ファンは団結してインターネット上でこれに対する抗議活動とともに、ガンの話があるオリジナルバージョンの劇場公開を要求する活動を開始した。
ワインスタイン・カンパニーが配給する全ての映画のボイコットや、ワインスタイン・カンパニーの中核であるハーヴェイを「ダース・ワインスタイン」として抗議運動を展開した。
Stop Darth Weinstein!では、某シスの暗黒卿に扮したワインスタインを笑いのめすコラージュ画像などがアップされた。
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これが暗黒卿、
ダース・ワインスタインだ!
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『スター・ウォーズ』のオールドファンの中には、「『エピソード1』を余命わずかな友達に見せてあげるために繰り広げる旅」という「Fanboys(ファンボーイズ)」のストーリーに心を惹かれている方もいらっしゃるかと思う。
なぜなら『スター・ウォーズ』仲間の間でも、長いシリーズの歴史の中で『エピソード1』を見ることなく、また『スター・ウォーズ』サーガの完結を待たずにこの世を去った方は少なくないはずで、だからこそこの「Fanboys(ファンボーイズ)」に感情移入している側面もあるのではないだろうか。
「SAVE FANBOYS」という彼らの願いは切実である。
実際、ワインスタイン・カンパニーに寄せられたメールは30万通を超え、この勢いに、ワインスタイン・カンパニーは一時、オリジナル版と編集版の2つのバージョンを公開する、またはDVDにはオリジナル版を収録するなどの発表を行ったこともあった(結果として、これらの発表は火に油を注ぐことになったのだが)。
有名映画サイト「Ain't It Cool News」は、カリフォルニアのバーバンクにてガンの話があるバージョンと、ないバージョンの2パターンを異なる観客に見せる試写を行い、高く評価された方を公開するという情報を流した。
この頃、カイル・ニューマンは「Movie Geeks United!」のインタビューに対して2008年の4月に公開したいと述べていた。 |